全町職員150人、認知症サポーターに 大樹
【大樹】町は町職員全員が認知症サポーターとなる取り組みを進めている。町職員が率先して認知症への理解を深めることで、町民への理解も促し、高齢者に優しい地域づくりにつなげる。
高齢化が進む中、地域全体で高齢者を見守る地域づくりにつなげようと取り組んでいる。年内3、4回認知症サポーター養成講座を開き、国保病院や介護職を除いた約150人の職員に受けてもらう。
7月には初回の講座が開かれ、酒森町長や布目幹雄副町長、浅井真介教育長、のほか職員約60人が参加した。養成講座を開催できる「キャラバン・メイト」の資格を持つ町職員が講師となり、認知症の症状や支援方法、接する際の心構えなどを学び、全員がサポーターの証(あか)しのブレスレット「オレンジリング」を手にした。
酒森町長は「認知症の理解もでき、当たり前のことではあるが、困っている人に手を差し伸べるという考えを再認識する機会になった。町職員の講座受講が、町民に浸透していくための基盤づくりになれば」と話していた。
町は認知症サポーターの出前講座も受け付けている。無料で、1講座45分~60分。町は「認知症は誰でもなる可能性がある。正しい知識があれば早期発見や治療につなげることもできる」と呼び掛けている。
問い合わせは町保健福祉課(01558・6・4833)へ。(伊藤亮太)