農家時々パン屋の堀江さん まちマイ士幌編
3年前に「パン工房はなお」(士幌幹線170)を開業した堀江明美さん(60)=町北地区=は、畑作を営む「農家の母さん」。地場産原料にこだわった手作りパンが町内外から人気だ。
堀江さんは町上居辺で生まれ、小学4年から親の離農に伴い市街地で育った。23歳で農業を営む幸博さん(61)と結婚、子育てしながら農作業もこなした。パン作りは11年前、農家女性の仲間9人で「花穂クラブ」を結成して始めた。「人にあげると喜ばれ、作ることに魅了された。多くの人に食べてほしいと思うようになった」とする。
営業は原則第2、第4の金~日曜だが、小麦の雑草取りやイモの収穫などの時期は休む。食パンやフランスパンなど30種を日によって変えて出す。ピザやサンドには自家栽培した野菜を、小麦は町内産や十勝産を主に使用する。
営業の週はスタート日の2日前から仕込みに入り、直前はほとんど睡眠なく作り続ける。「自分がおいしいと思う品しか出さない。開設後に股関節などの手術も経験したが、店に立てるのは家族や友人が協力してくれるからこそ」と感謝する。
今月は26日まで営業。電話は090・1644・6657。営業は午前11時~午後5時。(佐藤いづみ)
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