ベビーリーフ栽培、北王農林が事業化
【幕別】農業生産法人北王農林(幕別、藤原壽美社長)は、帯広市が昨年度に実証試験を行ったビニールハウスでのベビーリーフ栽培を事業化し、収穫・販売を始めた。同社の直売所「ほなみマルシェ」(町千住235)や市内スーパーなどで販売される。
市は農業の多角化を目的に、ビート育苗後の遊休ビニールハウスで作れる高付加価値作物として、ベビーリーフ栽培の可能性を探った。昨年度は事業を受託した北王コンサルタント(帯広)が、市農業技術センター(川西町)で栽培した。
今年度は北王グループの北王農林の町内のハウス1棟で栽培を始め、4月上旬に種をまき、同月末から収穫を開始した。収穫や育成のしやすさから、「赤ビーツ」「水菜」「ピノグリーン(小松菜)」「グリーンオーク(ガーデンレタス)」「レッドからし水菜」「ルッコラ」の6種類を選定して栽培。販売する際はこれらを混ぜて自社でパッケージする。
保温対策をすれば加温せずに冬季の栽培も可能で、冬の初めごろまで販売する予定。卸・小売り価格は季節や収穫量などによって変わる。
同社の栽培担当者は「土がいいのか試験栽培より確実にいいものができた。地元産で新鮮なのでぜひ食べてもらえれば。今後は栽培を増やして、(収穫が少ない)端境期をなくしたい」と話している。
問い合わせはほなみマルシェ(0155・56・2555)へ。(眞尾敦)
◆ほなみマルシェについて
・ほなみマルシェHonami Marche-味工房ほなみホームページ