くらしと防災のガイドブック製作 全戸配布 音更
【音更】町は、地域情報誌を発行するサイネックス(本社大阪)と「音更町くらしと防災ガイドブック2016」を共同で製作した。官民協働事業によるガイドブックの発行は十勝の自治体でも珍しいという。暮らしの上で欠かせない生活情報や防災情報をはじめ、各種行政手続きの案内なども網羅している。
町が昨年6月にプロポーザル(企画提案)方式を採用して同社と協定を結び、共同で編集作業を進めてきた。コンテンツは「防災」「行政区・町内会」「観光」の3つの特集と、行政ガイド、生活ガイドで構成。発行や配布に掛かる費用は町内の事業所や関連企業の広告で賄っている。
「防災」では、洪水発生時の浸水被害を予測した地図や緊急時の一時避難場所の一覧、洪水時を含む避難所などを細かく掲載。「行政区・町内会」では行政区域図とともにその地域の歴史や秘話、地域の根幹を担う町内会の取り組み事例を写真付きで紹介している。「観光」では道東道の音更帯広インターチェンジ(IC)から十勝川温泉を結ぶ観光街道で知られる音更メロディーライン、北海道遺産に指定された十勝川温泉、町特産の音更大袖振大豆を使ったレシピ、十勝川温泉の冬を彩る彩凛華といった四季折々のイベントなどを紹介している。
行政ガイドでは、税や健康、子育てなどに関するサービスの概要、コミュニティバスの時刻表と運行路線図、主な公共施設の電話帳など暮らしに密着した行政情報をまとめた。生活ガイドでは、町内の医療機関マップと病院・医院、歯科医院、薬局・薬店の住所と問い合わせ先を明記したリストなどを表示している。
A4判134ページのフルカラーで、2万4000部発行。今月から町内約2万世帯への全戸に配布しており、転入世帯にも配る。ガイドブックの中身に関する最新の情報は、町のホームページ上で随時更新していく。2年に1度の発行で、2年後に全面リニューアルして再発行するという。
町広報広聴課は「ネット環境が整ってない人もこの一冊であらゆる情報を取得できる。困ったときにぜひ役立ててほしい」としている。(小縣大輝)