ふるさと納税寄付額は昨年度2倍の4億円弱 音更
【音更】今年度の町のふるさと応援寄付金(ふるさと納税)の寄付額が3億7470万円を超え、過去最高を記録した昨年度の2倍に上っている。寄付者に対する返礼品目の拡充や、人気を集める乳製品の受付数量増が要因とみられる。
町は2014年6月から、町外在住で1万円以上の寄付者に対して特産品の贈呈をスタート。昨年度は1万~3万円未満の寄付で、町内に主管工場があるよつ葉乳業のチーズ・バターや町内の社会福祉施設音更晩成園で作るソーセージといった食肉加工品など13セット、3万円以上は「音更町すずらん和牛」など4セットの中から選べる仕組みで、寄付額は13年度の約50倍となる1億8735万円(1万5465件)に上った。
今年度は更にラインアップを増やし、1万~3万円未満にJA木野の白いトウモロコシ「ホワイトショコラ」など5セット、3万~10万円未満に町内産のマンゴー「白銀の太陽」、10万円以上と20万円以上の高額寄付に十勝川温泉第一ホテルかホテル観月苑に宿泊できるプランを追加した。中でも、マンゴーは用意した150セットが1週間で品切れになる人気だった。
また、受付件数において全体の半数近くを占めるよつ葉乳業のチーズ・バターセットについては生産体制を整え、受付数量を週200セットから週400セットに増やして対応したことも数字を後押しした。
寄付者の居住地は東京、神奈川、愛知、大阪の順で多く、寄付額は17日現在で3億7495万円(3万2953件)。ふるさと納税の情報を扱うポータルサイト「ふるさとチョイス」が公表した2015年(1~12月)の年間ランキングでは、寄付件数が3万3792件で全国26位にランクインした。
町企画課は「新年度も新たな返礼品の設定や見直しを行い、音更町のPRに活用するとともに、寄付者の意向に沿ったまちづくりをしっかりと進めていきたい」としている。(小縣大輝)