国内初の常設博物館「マジック・ミュージアム」プレオープン
帯広のアマチュアマジシャン坂本和昭さん(57)=坂本ビル社長=が館長を務めるマジック専門博物館「マジック・ミュージアム」が3日、同ビル3階でプレオープンした。坂本さんによると、手品の常設博物館は国内初で、道具2万点、関連本1万5000点を所蔵。一般公開を始めるグランドオープンは来年7月16日の予定。
約180平方メートルの館内には、坂本さんのマジックの師匠ジミー忍さん(故人)の衣装、ロープ、スプーンなどの道具やショーのポスターなどがずらり。目玉は約930個のトランプが並ぶ「トランプの壁」で、マジックを披露できるステージも整えた。
博物館の開設を夢見ていたジミーさんと妻のこまだまこさん(73)、音更町在住のアマチュアマジシャン植田広志さん(故人)の長男で坂本さんの帯広柏葉高時代の同級生、稔宏(としひろ)さん(58)から寄贈された品もある。
プレオープンは、マジックの「ワン、ツー、スリー」の掛け声から「奇術の日」とされている12月3日に。この日の開館式では、坂本さんやこまださんら約20人が夢の実現を喜び合った。日本奇術協会から功労賞を贈られた坂本さんは「ようやくお披露目できて一安心」とあいさつした。
大学時代にジミーさんに弟子入りした坂本さんは2007年、同ビル3階にマジック「図書館」を開設、博物館に移行する準備を進めていた。(関根弘貴)