帯広の渡邊さん、笑顔コンテストで入賞
シニア世代に感謝とエールを送り、さらに明るく元気になってもらう「第2回OVER60全国スマイルコンテスト」で、帯広市の渡邊コマツさん(92)がグランプリに次ぐ入賞を獲得した。全国から1645人の応募があり、道内では唯一の入賞。渡邊さんは「とてもうれしい。今後も、少しでも笑顔で元気に長生きしたい」と話している。
同コンテストは一般社団法人ポスタルくらぶ(東京)主催、厚労省などが後援。笑顔の写真とエピソードを書いて応募し、今回はグランプリ1人、入賞が20人、スマイル賞100人が選ばれた。
渡邊さんは、2011年12月から通っている市内の社会参加型デイサービスさくら(西16南5)の職員から同コンテストの存在を聞き、応募した。写真は昨年5月、さくら内の「おしゃれ週間」と銘打った行事の際、職員が撮影してくれたものだ。
鹿追町で生まれ育ち、畑作・肉牛農家に嫁いで5人の子供を育てた。85年に離農し、帯広に出て、エッセーや短歌などを学んだ。東京での表彰式を前に、70年連れ添った夫の歌吉さんが死去(享年95)し、式への出席をためらったが、子供らが「お父さんも喜んでくれるので参加を」と上京を後押しした。
渡邊さんは「家などが厳しく波瀾万丈な人生を歩んだが、つらいときこそ笑顔でいようと心掛けた。今は『さくら』が生きがい。ここに通っていたから、笑顔でいられる」と話す。同コンテスト事務局によると、前回コンテストでは道内で入賞した人はいなかったという。(佐藤いづみ)
◆第2回OVER60全国スマイルコンテストについて
・第2回OVER60全国スマイルコンテスト-公式ホームページ