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毎年公演は今年最後 狂言づくしの会

月見座頭を踊る人間国宝の山本東次郎さん

 帯広狂言づくしの会(山内秋夫代表)などが主催し、1991年から帯広などで開催してきた狂言公演は、今年の開催を最後に年1回の公演を終了する。演者と会場の日程が合わないことなどが理由。節目となる今年の「第25回狂言づくしの会」は、人間国宝の山本東次郎さんらが出演し、25日に帯広市民文化ホールで開かれる。

 同会は25年間にわたり、狂言公演を帯広や音更などで開催し、十勝で伝統芸能を広める活動を展開してきた。毎年公演は取りやめるが、会は解散せず、今後も同様の活動を継続していく考え。

 25日の公演では、山本東次郎さん演ずる人間国宝の至芸「月見座頭」が最大の見どころ。同会の松井由孝さん(前帯広百年記念館館長)は「帯広では過去2回、山本東次郎さんに月見座頭を演じていただいた。来場者アンケートで、最も再演の期待が高く、今回の演目に加えてもらった」と話す。

 同会は、25日の公演を前に「狂言づくしの会25年の軌跡」と題し、同会の歴史を振り返るとともに、狂言について分かりやすく解説する講演会を行う。講師は同会の松井さん。23日午後7時から、帯広市の日曜喫茶館(西2南8、広小路内)で開催する。参加料は1000円でお茶かワインが付く。申し込みは、同館(0155・26・0626)へ。

 「第25回-」は午後2時開演で、入場料は大人5000円、高校生1500円(共に前売は500円引き)。小中学生は無料。勝毎サロン(藤丸7階)、チケットらいぶ(帯広市民文化ホール)などで販売されている。(小沼元)

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