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旧豊岡小教員住宅をリノベーション 上士幌コンシェルジュ

中・長期滞在者向けの建物に生まれ変わった旧豊岡小の教員住宅

 【上士幌】NPO法人上士幌コンシェルジュは北海道大学と共同で、1982年に閉校した旧豊岡小学校(町上音更西5線271)の旧教員住宅1棟のリノベーション工事に着手し、中・長期間滞在可能な賃貸住宅を建設した。入居者の募集時期は未定だが、移住や二地域居住といったさまざまなニーズに応える形での活用が見込まれる。

 町内では同法人が2006年度から町の委託を受けて実施する「生活体験モニター事業」が浸透し、首都圏や関西方面を中心に移住・二地域居住の需要が増えつつある。

 一方で、利用者からは「半年ほど移住できる場所があれば」「田舎の雰囲気を感じながらもう少し長く滞在してみたい」といった声が多い上、賃貸住宅が少ないことを理由に移住・二地域居住者の受け入れを断らざるを得ないケースもあったという。

 そこで同法人は、07年から都市部の親子を招く「とよおか林間学校」に取り組んでいた経緯から、木々や小川に囲まれた同校舎横の旧教員住宅を活用した自主事業に着手。町の公共施設再編を進める北海道大の森傑教授が所属する同大建築計画研究室と連携し、築41年が経過した住宅の改修プロジェクトに踏み切った。

 工事は地元業者が請け負い、2月に着工、5月に完成。外壁の塗装に始まり、高さや広がりが感じられるフロアの配置や窓から土間へ通り抜けられるゾーンの演出など内装を一新。リビングから延長した形で南側にはテラスも設けた。テレビや冷蔵庫といった家具、家電もそろえている。

 住宅は市街地から約7キロ離れた場所に位置。ブロック造り平屋で、床面積は約48平方メートル。入居者の募集はこれからだが、入居対象は単身や夫婦向けで、家賃は5万5000円~6万円を見込んでいる。同法人は「今回のプロジェクトは第1弾。今後は市街地の空き家のリノベーションも提案していきたい」と話している。(小縣大輝)

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  • 内装も一新され、開放感ある空間を演出

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