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夏季休暇に更別滞在 北大生のベンチャー企業

村役場を訪れて村民有志らと打ち合わせを進める岩本代表(奥右)

 【更別】道央圏の学生が気軽に地域と関わることができる仕組みを目指す北海道大学発のベンチャー企業「Student&Country」(岩本淳兵代表、工学部3年)が、今夏の学生サークルの滞在先として更別村と合意した。夏休み期間中に4週間、延べ25人の大学生が長期滞在し、農業研修や新たな特産品を開発する一助を担い、祭りなどのイベントにも参加して村民と交流を深める。

 同ベンチャーは、北大生が長期休みを利用して地域に泊まり込み、農業アルバイトなどをしながら魅力を満喫するサークル「いなかっぺ」の仕組みを他大学へも広げていこうと企業化。これまで同サークルでは、後志管内仁木町で「JA新おたる」との協働でトマトジュースを開発して販売するなどの実績があり、新たに他大学で立ち上げるサークルでの受け入れ地域を探していた。

 岩本代表ら4人は3月の春休みを利用してカントリーパークに滞在し、村内を視察して牧場などを訪問。「住民が協力的で、深い連携ができる手応えがあった」(岩本代表)ことなどから夏の滞在先としての希望を村に申し入れ、12日に役場を訪れた。

 同ベンチャーでは村に滞在するサークルとして、酪農学園大を考えている。学生が集団で宿泊する場所の提供や農業研修受け入れ先などの課題があり、村では6月にも「Student&Country協議会」を設立して細部を詰める。

 村の窓口となる建設水道課の小野寺達弥係長は「住民と連携した地域活性化の仕組みづくりを考えたい。継続した事業にできれば」と意欲を見せ、地域おこし協力隊員の亀井秀樹さんも「よそ者・若者ならではの視点を生かして地域産業に貢献してほしい」と期待している。(小寺泰介)


◆Student&Countryについて
北大生ベンチャー企業が視察 更別-十勝毎日新聞電子版(2015/03/31)

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