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600人が雪原疾走 十勝大平原クロスカントリースキー大会

穏やかなコンディションの中、一斉にスタートする参加者(1日午前9時)

 「2015十勝大平原クロスカントリースキー大会inおびひろ」(実行委員会主催、十勝毎日新聞社など共催)が1日、帯広市岩内仙峡のTBK・日立オートモティブシステムズ十勝試験場を発着点に行われた。道内外から昨年より13人多い605人が出場。日高山脈を背景に、雄大な十勝平野の雪原でスキーで満喫した。

 競技スキーは42キロと28キロ、歩くスキーは10キロと5キロで、性別や年齢別の14部門で行われた。道内で6大会にしか与えられていない「北海道セブンスタースキー公認大会」で人気が高く、今年は山口や広島、三重などからもエントリーがあった。

 午前8時45分からの開会式では、主催者を代表して前田正明副市長が「絶好の大会日和。十勝の大自然の中で、けがなく楽しんでほしい」とあいさつした。

 競技部門は午前9時、歩く部門は同9時15分に一斉にスタート。風がほとんどない穏やかなコンディションの中、参加者は白い息を吐きながらスキー板を滑らせた。2011年のユニバーシアード冬季競技大会男子30キロフリー9位で日本代表候補の、JR北海道の吉田悠真選手(24)も招待選手として参加した。

 同大会は1998年に帯広市と芽室町、中札内村の広域で「十勝大平原国際大会」としてスタート。市単独となった2005年から現名称となった。(北雅貴)

ボランティアが提供する温かい食べ物に舌鼓を打つ選手ら

豚汁、とろろ飯温か給食提供 大会ボランティア
 ○…大会は多くのボランティアによって支えられた。給食コーナーでは豚汁など温かい食べ物が振る舞われ、レースを終えた参加者の胃袋を満たした。

 帯広クロスカントリースキークラブの7人は、川西産ナガイモのとろろご飯を選手600食分とスタッフ分用意した。前日にイモの皮をむき、食べる直前にすり下ろした。ボランティアの大塚優子さん(65)は「十勝の大平原を感じ、楽しんで」とフル回転。

 帯広市文化スポーツ振興財団は豚汁800食を用意。同財団の高田和典第1課長は「朝方から仕込んでいる。少しでも温かいものを提供したい」と作業に励んでいた。

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    風もなく穏やかなコンディションの中、一斉にスタートする参加者たち(1日午前9時)

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