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十勝産あんのあんぱん配布 ホノルルマラソン

ゴールしてアンパンを手にするランナー

 【米・ハワイ】ハワイのホノルルで小雨が降る中、14日午前5時から開かれたホノルルマラソン(米国4大マラソンの一つ。約3万1000人参加)で、十勝産の小豆を使ったあんぱんがゴールしたランナーに無料で配布された。

 JTBハワイは、約10年前からツアー参加の走者に昼食としてパンをサービスしてきた。3年前から同社に勤務する鈴木紀彦氏(45)が、HAPA(ハワイ・アジアン・パシフィック・アソシエーション)と帯広のヤング・リーダーが交流し、9月にホノルルで開かれた「ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル」で十勝から提供された小豆を使った料理コンテストが行われたのを知り、あんぱんに十勝産を使うことにした。

 仲介したのはプロットアジアアンドパシフィック(帯広市)の後藤健市会長。丸勝(同)の梶原一生専務が320キロのあんを管内企業に作らせ、輸出した。ハワイであんぱんを生産したのは、アラモアナセンターの白木屋に昨年7月から店を持つ札幌のベーカリー「BRUG」(丹山東吉社長)。1週間をかけて4000個を用意した。

 鈴木氏は胆振管内白老町生まれ。JTB北海道に勤務しているときに観光振興を担当、約10年間、十勝の魅力づくりに協力したこともあって十勝産小豆に興味を引かれ、使用に踏み切った。「中国産の約10倍の経費が掛かったが、後藤さんらの3000ドルの支援で実施にこぎつけた。参加者に大好評で苦労が報われた」と語った。

 配布を受けた参加者は、あんが十勝産と知ると「やはり味が違う。おいしい」と感動していた。「BRUG」は、あんぱんを作ったことで十勝産小豆の品質の高さを認識、ハワイ店で継続的に使用することになった。

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