石窯を地域へ開放 更別・どんぐり保育園
【更別】どんぐり保育園(西山眞理子園長、園児65人)を運営する更別どんぐり福祉会(高畑昭子理事長)は、園庭に管理・運営する石窯(いしがま)を子供会や町内会などへ貸し出す取り組みを始める。「窯」とドイツの「マイスター」(職人・名人)を掛け合わせた造語「カマイスター」というユニークな認定制を導入。講習会を開き、認定証を授与された人が参加する個人や団体が使用できる。西山園長は「窯が園のシンボルになってくれれば」と期待している。
北海道社会福祉協議会から助成を受け、保護者やOB、職員で構成する更別どんぐり福祉会後援会が、昨年の「どんぐりまつり」(9月)に合わせて、石窯を手作りで建設した。ピザ作りなどに活用して園児の人気を集めているが、園内のみにとどまらず、地域に広く開放することで「日常的に地域の人と交流できるようになり、多世代がつながる地域のコミュニティの場になってくれれば」と西山園長は話す。
「カマイスター講座」として始める講習会は、年1回程度を考えており、初回は9月7日午前9時から、同園で開催する。更別どんぐり福祉会後援会員が講師を務め、ピザ作りを体験しながら火入れやまき割り、片付けなどを学ぶ。
参加費は大人500円、子供無料。皿やコップ、はし、飲み物や軍手、野菜や肉など自分で焼きたいものも持参する。受講者にはカマイスター認定証が授与され、5月上旬から11月上旬までの日曜祝日午前9時~午後5時、同園の石窯を使用できるようになる。使用料は2000円(用具貸し出しやまき、水道代含む)。
問い合わせは同園(0155・52・3576)へ。(小寺泰介)
◆どんぐり保育園について
・どんぐり保育園 石窯も登場、園庭づくり佳境 更別-十勝毎日新聞電子版(2013/08/10)
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・石窯でピザ、園歌作りも発表 更別どんぐりまつり-十勝毎日新聞電子版(2013/09/18)