中田の100号アーチ届かず 日ハム逆転負け 帯広開催に観客1 万6441人
北海道日本ハムファイターズは5日午後1時から帯広の森野球場でオリックスバファローズとの16回戦を行い、中田翔の100号メモリアル含む2打席連続本塁打も及ばず3-4で逆転負けした。対戦成績は8勝8敗。断続的に雨が降る中、両チーム合わせて5ホームランが飛び出す空中戦となった。今季“二刀流”で大活躍の大谷翔平は5番指名打者で出場、大声援の中3打数無安打2三振に終わった。観客は1万6441人。(岡部彰広、金野和彦)
中田翔100号、相性のいい帯広の森で達成
降雨で不快指数がうなぎ上りとなった空気を切り裂く2本の快打だった。中田翔が2打席連続本塁打で史上272人目となる通算100号に到達。相性のいい帯広の森野球場にまたもや足跡を残した。
「(帯広で)あまり試合がないので、勝っているところを見せたいと思っている。そういう意味では気合が入っているのかな」。同球場では2010年に初登場の試合から昨年までの8試合で28打数11安打。本塁打も4年連続で5本と打ちまくり、十勝のファンを喜ばせてきた。この日は雨が降り、打球が伸びにくいと言われる湿った空気だったが、中田には全く関係がなかった。
1点をリードして迎えた三回2死走者なしからの第2打席。2ボール・ナッシングから狙っていたスライダーが来た。「しっかり捉えたホームラン」と自賛する当たりは、左翼席中段へ。六回の第3打席では、代わったばかりの岸田の初球を左中間最深部に打ち込んだ。「完璧ではなかったがこの球場だし入るとは思った。節目の一本(100号)はどうしても北海道で打ちたいと思っていた」と言葉が弾んだ。
ここ10戦で5発。打点はこの日の2点を加え71とリーグトップを保ったまま。好調の秘訣(ひけつ)を「疲れがたまっている時期だからこそ(チームは)一つにならなければならない。投手を楽にさせたいという気持ちが結果につながっているのかもしれない」と分析した。ただ「個人的にはうれしいことだが、(チームが)勝っていないので、何の意味もない。悔しい思いでいる」と笑顔はなかった。
今週はソフトバンク3連戦を含む2強と計5戦。巻き返しには今後も主砲の働きが欠かせない。
大谷翔平「疲れはなかった」
2年目の大谷翔平が先発出場したが、無安打に終わり勝利に貢献できなかった。
帯広の森では昨年、2試合で8打数3安打2打点と活躍。今季は投手として球速160キロ台を連発、打者としても5本塁打を放つなど投打で結果を残し続けていただけに、帯広で2年連続して躍動する姿が期待されていた。
名前をアナウンスされるごとに場内から大きな歓声が起きたが、一回2死一、二塁で迎えた第1打席は変化球を空振り三振。第2打席以降は見逃し三振、二塁ゴロ、四球に終わった。
オリックス先発は左腕だったためベンチからのスタートも予想されたが、3日のソフトバンク戦で先発登板してから中1日での先発起用。「体の疲れ? 特にありませんでした」と短いコメントを残し、足早に球場を後にした。
始球式の松島陸君「投げやすかった」
始球式をしたのは中札内パワーズの松島陸君(上札内小6年)。「(マウンドは)投げやすかった」とほっとした表情。
この3日間、硬式球で練習してきたかいがあった。打席のオリックス・平野恵一に対し、ノーバウンド投球。球がストライクゾーンを外れてしまったことには「コントロールがつかなくて悔しい」と話したが、日本ハム・市川友也捕手から手渡されたボールを大事そうに持ち「飾っておきます」と笑顔を見せた。
◆日ハムについて
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◆帯広日ハム戦について
・遊楽ナビ「日ハム飯山、中島選手が抱負」-十勝毎日新聞電子版(2014/07/18)
・多くのファンが来場 ファイターズ帯広2連戦-十勝毎日新聞電子版(2014/08/05)
・日ハム選手を激励 足寄の安久津町長-十勝毎日新聞電子版(2014/08/05)
・子供と清掃活動 ホクレンとファイターズ-十勝毎日新聞電子版(2014/08/05)
・きたの歯科矯正歯科クリニックにファイターズルーム-十勝毎日新聞電子版(2014/08/05)
・観客大いに盛り上がる 日ハム-オリックス-十勝毎日新聞電子版(2014/08/06)
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