旬の味たっぷり「時しゃけバーガー」登場 広尾
【広尾】食で地域振興を図る「広尾おいしい町づくりの会」(土谷典男会長)は、十勝港で水揚げされているトキシラズ(シロザケ)を使ったハンバーガー「時しゃけバーガー」を開発した。シシャモ入りコロッケのハンバーガー「しゃロッケバーガー」に続くご当地場バーガー第2弾。旬の味を丸ごと活用した「トキ100%」のフライをキャベツとパンで挟んでいる。6月1日に大丸山森林公園で開かれる「第35回広尾つつじまつり」などで限定販売される。1個400円。
トキシラズは今秋の産卵前に半年早く沿岸を回遊する広尾の春を代表する食材。秋サケに比べて成熟していないため、脂の乗りが良く、美味とされている。5キロサイズのものは1キロ当たり2700円で取り引きされることもある高級魚だ。
時しゃけバーガーは「広尾ならではの味を気軽に楽しんでもらおう」(土谷会長)と生まれた。トキシラズのふんわりした食感を残そうと軽くたたき状にし、丸く成形して揚げた。トキシラズを3枚に下ろした後、身はもちろん中落ちまで残さずふんだんに使った、食べ応えのある一品だ。
味付けはマスタードとタルタルの2種類のソースで仕上げた。魚の生臭さを消し、さっぱりした味わいに整えている。マスタードの辛(から)みは強くなく、子供でも大丈夫。試行的に販売した25日の広尾漁協の海産物直売会「魚・直売の日」では用意した50食が40分程度で完売した。土谷会長は「港町にふさわしいものができた。秋サケとの違いを体験してほしい」と話している。
トキシラズが水揚げされている季節限定販売。今後、同まつりや6月22日の同直売会で店頭に並ぶ。問い合わせは同会事務局(01558・2・0177、町水産商工観光課内)へ。(関根弘貴)
◆広尾つつじまつりについて
・第35回広尾つつじまつり-広尾町公式ホームページ