新人2人が業務開始 陸別銀河の森天文台
【陸別】りくべつ宇宙地球科学館・銀河の森天文台で4月から、2人の新人が業務を始める。星空などの案内係の守屋来(きたり)さん(28)と受付担当の平林真実さん(21)で、2人は「星を通じて陸別をPRしたい」と張り切っている。長年、案内係を務めた榊原芳恵さん(30)と受付の佐々木典子さん(30)は、結婚を機に3月末で同天文台を離れる。
同森天文台の受け付け・事務や案内業務は、商工会員らで構成する銀河コーポレーション(石橋強社長)に委託。2人は同社の社員として同天文台担当となる。
守屋さんは札幌市出身。宮崎大農学部卒。湯灌(ゆかん)師や歯科助手を経験した。もともと星には興味があり、試験で初めて訪れた陸別で、星空に心を奪われた。研修では事務や115センチ反射望遠鏡「りくり」などを使った星空の案内、プラネタリウムの案内、星の名前などを徐々に覚えた。守屋さんは「少しでも宇宙のことを知っていると、日常の生活に深みが生まれる。来館者が喜ぶよう案内したい」と話す。
平林さんは帯広市出身。北翔大学短期大学部卒。小学3年から中学生まで陸別で過ごし、オーロラへの関心を高めたという。就職活動をする中で、同天文台の受付の仕事に興味を持ち、応募した。受け付けや事務、プラネタリウムの案内、販売などを担当する。平林さんは「受付は1番最初に来館者と接する。来て良かったと思ってもらえるよう接客し、陸別をPRしたい」とする。
8年間務めた榊原さん、7年間務めた佐々木さんは「町民と来館者に支えられ、毎日楽しかった。ありがとうの一言」と感謝している。案内係が代わるのは7年ぶりとなる。(菊池宗矩)