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文科省のキャリア教育表彰受ける 帯広豊成小学校

豊成小プロジェクトチームのメンバー。前列左から2人目が久永校長

 帯広豊成小学校(久永恵子校長、児童548人)が、文部科学省の「キャリア教育優良教育委員会、学校およびPTA団体表彰」で、文部科学大臣賞を受賞した。道内での受賞は札幌瑞穂高等支援学校との2校で、道内小学校の受賞は過去7回の表彰で初めてという。近くの高校、専門学校などと連携し、出前や訪問を通じた多彩な交流学習と、学年ごとの内容や目標を設けた「キャリア教育手引き書」を使った全校共通の実践が評価を受けた。

 「キャリア教育」は将来自立した職業人、社会人となるよう職業観育成や能力、態度を身に付ける。雇用形態の多様化や若年層の離職率の増加を受け、児童・生徒の段階からの積極的な推進が求められている。同校は2011年度から各学年の教員10人によるプロジェクトチーム(PT)を設置し、全校挙げて取り組んでいる。

 新校舎移転先には帯広工業、帯広北の両高校、帯広コア専門学校などが近くにある。こうした「文教ゾーン」の特性を活用。学年ごとに毎月体験プログラムを用意し、年間を通じて計画、体系的に実施している。低学年は高校生と水中生物の観察、特別支援学級は買い物学習など、発達段階に応じた内容で子供たちの視野を広げている。

 「手引き書」では年間指導計画を設け、各教科、総合的な学習時間などに位置付けて学習内容を明確化。単なる職場見学に終わらず、帯広北高茶道部との茶道や帯広工業高とのグラウンド測量、北斗病院での介護体験などを行った。同校は「高校生を身近に感じ、将来のイメージが明確になった」と受け止める。

 今後は体験学習だけではなく、通常の授業にも要素を盛り込み充実化を目指す。久永校長は「なぜ学ぶのかという目的意識を持つと、学習意欲、学力向上につながる。『キャリア教育』というフィルターを通じて教育活動全体を見直し、計画的、組織的に実施でき、表彰は光栄」と話している。(原山知寿子)

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