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上士幌高の石岡君 熱気球のパイロット資格取得

パイロットの資格を取得した石岡君

 【上士幌】上士幌高校3年の石岡航太君が熱気球パイロットの資格を取得した。同校で在学中にパイロット資格を取ったのは3年ぶり9人目。石岡君は「うれしい。たくさんの人に感謝したい」と話している。

 石岡君は父の正雄さん(帯広)が熱気球のパイロット免許を所持していることから、小さい頃から熱気球に親しんでいた。中学生の頃に「見渡す限りの360度の景色が楽しめるところが良い」と熱気球に興味を持ち始めた。同時に、「父がバーナーを使って気球を飛ばしているのを見て格好いい」とパイロットへの憧れも生まれた。

 高校は熱気球部のある上士幌高に進学。「自分が責任を持って操縦して、自分の思うように空を飛びたい」と、早速パイロット資格取得への勉強を始めた。部活動では他の部員に動きを指示する立場の難しさを感じながらも、みんなで協力して飛ばす喜びを得た。

 パイロットは18歳以上に受験資格が与えられる。筆記試験に加え、10回計10時間以上の搭乗や15分以上のソロフライトなどを経て、2月頭の最終チェックフライトで課題をこなし、合格を果たした。

 「うれしくて何も言えない」と喜ぶとともに、「試験官や顧問の上村先生、高校のメンバー、両親に感謝したい」と語る。

 4月からは神奈川県の大学に進学する。熱気球の先輩がいる東京のチームの人と一緒に飛べたら期待を膨らませる。また、上士幌で行われる道バルーンフェスティバル(8月)にも、「高校のOBチームとして参加したい」と意欲を見せている。(津田恭平)

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