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日本を代表する選手に 白樺学園の平野、東北フリーブレイズ入団

「将来は日本代表を五輪に導ける選手に」と意気込む平野裕志朗

 1月のインターハイで2連覇を達成した白樺学園高アイスホッケー部を主将として率いた平野裕志朗(3年)が、アジアリーグ昨季覇者の東北フリーブレイズ(青森県八戸市)に入団する。同校から直接、実業団入りするのは2010年の三田村康平(王子イーグルス)以来。早ければ今季に欧州でプレーする可能性もある。「将来は日本代表で活躍し、チームを五輪に導ける選手に」と夢を膨らませている。(北雅貴)

 平野は苫小牧市生まれ。苫小牧和光中から白樺学園高に進み、1年生から試合に出場した。185センチ、80キロの恵まれた体格を生かして、2、3年生では主力として活躍。湊谷匡晃監督は「体のサイズがあり、フィジカルが強い。シュート力があり、ゴール前の踏ん張りがある」と評価する。

 1年生でU-18、2、3年でU-20日本代表選手として海外での試合にも出場した。特にU-20では、外国人選手のパスレシーブの正確さや発想力の豊かさなど高いレベルに驚き、海外でプレーしたい気持ちが強くなったという。

 昨年2月ごろには、日本製紙クレインズ、王子イーグルス、東北の3チームから誘いもあった。苫小牧を本拠地とする地元の王子にも興味を持ったが、海外に挑戦したいとの強い気持ちに一番、理解を示した東北を選択した。

 今年5月末ごろまでに、海外のチームへの入団をコーディネートしてくれるという。「スウェーデンかフィンランド、ドイツでプレーできれば」と話す。まとまらなければ東北でプレーする。「海外のレベルが高過ぎるようなら、戻ってきて東北で鍛え直しても良いと言われた。日本代表の強化には、若い選手がどんどんと外に行く意識を持たないと駄目だとも。ありがたかった」と感謝する。

 海外、国内のいずれにせよ、5月末までは苫小牧でトレーニングし、6月から八戸でチームの先輩たちと自主練習を行う。日本代表の田中豪主将ら、レベルの高い選手とチームメートになる。同期となる白樺学園高の先輩・佐藤光(明大)らの存在も大きい。

 今の自分はスピードも力もないと自覚している。それでも、「アジアリーグの選手全員を尊敬しているが、目標にすると追い越せない」と気の強さものぞかせる。白樺学園高では技術だけでなく、練習への姿勢と目的意識の大切さを学んだ。湊谷監督は「ホッケーで給料をもらう以上、努力するのは当たり前。結果を残さないといけない厳しい世界で、息の長い選手として活躍するために、相応の心構えと取り組みを」とエールを送っている。

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