観光スポットの霧氷、今年も人気 更別
【更別】厳しい冷え込みが続き、村が観光スポットと位置づける勢雄地区の霧氷が美しい姿を見せている。多くのカメラマンが撮影に訪れるなど、村観光協会は「今が一番いい時期」とインターネットなどでPRしている。
同地区の猿別川周辺は、川からの水蒸気がたまりやすく、氷点下20度以下の極寒の日には周囲の木々に美しい霧氷が発生することで知られる。全国からカメラマンが訪れ、未明から撮影に取り組んでいる。また、各道の駅や高速道路パーキングエリアなどに置かれている北海道応援フリーマガジン「JP01」2014年冬号(総合商研発行)でも、「氷点下の世界が生むシバレの芸術『霧氷』」として紹介されている。
とかち帯広空港方面と広尾方面を結ぶ道道更別幕別線と現場に向かう道路の交差点付近や、発生ポイント周辺には案内看板があり、愛好家たちの来訪を手助けしている。案内看板は、村観光協会とシーニックバイウェイ北海道候補ルート南十勝夢街道の村地域部会が2007年に設置した。
同協会は「霧氷だけでなく、近くの道の駅周辺からの日高山脈は絶景。特産品が買える道の駅、宿泊できるカントリーパークも近く、午後からは市街地の福祉の里温泉も開く。「ぜひ村の魅力を知ってほしい」(渡邊孝明地域おこし協力隊員)とPRしている。
現地には駐車場がなく、吹雪時には路肩が見えづらくなることも多い。同協会は交通安全と天候のチェックを呼び掛けている。
(大笹健郎)