「大好きなまち 魅力ネットで」 まちマイ広尾編
「広尾大好き放送局」。広尾には、そんな冠が付いた手作りローカル局がある。その名も「SANTA STREAM(サンタストリーム)」。町内の公務員山田雅樹さん(38)と自営業石原秀樹さん(39)らが、インターネットの動画共有サービス「Ustream(ユーストリーム)」で「サンタのまち・広尾」の魅力と情報を全世界に発信している。
「大好きな広尾のいいところを語りたい」と今年4月に開局した。帯広出身の山田さんと広尾育ちの石原さんらでだいたい毎月1回、飲食店の一角から生放送。モットーは「肩肘張らず、自由な発想で」。あるのは赤と青でタイトルロゴを描いた白板(縦60センチ、横90センチ)のみ。台本などは存在しない。「基本は居酒屋トーク。徒然(つれづれ)なるままに、広尾を掘り下げて語り合っている」(山田さん)。
5回目となった16日の放送では、30回の節目を迎える「ひろおサンタランドツリー点灯式」(26日午後5時から)などを取り上げた。2人は1時間、緩さと遊び感覚を忘れず、ときに熱く、広尾について語りに語った。広尾在住歴20年と25年の2人で広尾を掘り下げることで「広尾について新発見が生まれることもある」(石原さん)という。
開局当初は視聴者からの反応が全くなかったが、最近はインターネット交流サイト「フェイスブック」の2人の個人ページにメッセージが寄せられることも。昔からラジオのファンだった山田さんは「自分がパーソナリティーになるなんて夢みたい」と声を弾ませる。「とにかく続けていくことに意義がある」。2人は大好きな広尾を地道にPRし続ける。
(関根弘貴)