食事するリスの姿見つけ歓声も 緑ケ丘公園で観察会 マナーなど学ぶ
緑ケ丘公園を管理する「みどりと花のセンター」は10日、自然観察会「リスのきもち」を同園で開いた。20~60代の市民ら13人が参加し、リスやモモンガの観察のポイントやマナーについて学んだ。
5~10月に月1回程度開催している。季節に合わせて見られる動植物や昆虫を五感で感じてもらい、自然を大切にする気持ちを養うことが目的。
センター内で大熊勲副センター長がリスの巣や剥製を見せながら、生態を解説。その後、実際に外に出て、リスが食べたカエデの種子や松ぼっくり、モモンガのふんなどの痕跡を説明した。食事中のリスも観察することができ、参加者から歓声が上がった。
観察時の注意点として大熊副センターは「木をたたいてモモンガを起こさない。観察するときは園路から出る。過度に人が集まらないよう、SNSに珍しい写真を載せるときは場所を明示せず、時期をずらすなど配慮する」などと呼び掛けた。
参加した市内の小学校教諭助川真澄さん(50)は「日常的に子どもたちがやってしまいそうなことが、動物を脅かすことになることも分かった。環境教育に生かしていきたい」と話した。(高井翔太)