再び大雨 幕別で避難勧告
広尾135ミリ 道東道通行止め
発達した低気圧の影響で、十勝地方は8日から9日にかけ、断続的に大雨が降った。降り始めの8日午後6時から9日午前11時までの降水量は、広尾で135ミリに達した。台風による大雨災害に見舞われた地域では警戒が続き、幕別町は104世帯240人に避難勧告、芽室町は約418世帯に避難準備情報などを発令した。帯広測候所は土砂災害への警戒、低い土地の浸水や河川増水に注意するよう呼びかけている。
前線を伴った低気圧は、発達しながら9日夜に根室半島に進む見込み。9日午前11時までの降水量は広尾のほか、大樹102ミリ、中札内村上札内94・5ミリと続いた。帯広は69・5ミリだった。10日午前9時までの24時間予想雨量は70ミリ。
幕別町は9日午前9時に糠内地区の31世帯73人に避難準備情報、午前10時半には相川や猿別地区に避難勧告を発令。芽室町は8日午後6時半に避難準備情報を出した。
この雨で、新たな通行止めが発生している。9日午前11時現在、国道は38号芽室町基線の芽室橋付近、336号黄金道路など3区間で通行止めとなっている。
道東自動車道芽室インターチェンジ(IC)-占冠IC間は9日午前11時20分、雨のため上下線で通行止めになった。同日午後1時現在、通行止めは続いている。
この影響で、JR北海道の札幌-釧路間の代行輸送にも影響が出た。1日3往復だが、トマム-帯広間の代行バスと帯広-釧路間の臨時快速は2、3往復目が運休した。