清水で転落の車発見 不明の椿さん捜索続く
【清水】台風10号による大雨の影響で崩落した国道38号の清見橋(町清水)から転落して流されたワンボックスカーが発見され、1日午後3時40分ごろ引き上げられた。車両のナンバープレートから、行方不明になっていたのは町南4条の無職椿勝彦さん(75)と特定された。
道警は1日午前から本格的な捜索を開始。午前11時ごろに清見橋が架かるペケレベツ川の下流約150メートルの左岸で、捜索隊が椿さんの黒いワンボックスカーを発見した。
新得署によると、椿さんは31日未明、通行止めに気付かず、回転灯を付けたパトロールカーをすり抜けるように橋へ向かったという。車両は前方部が押しつぶされており、椿さんは車内にいなかった。引き続き同橋から下流広範囲にわたって捜索を続けている。
「よく気が付く人」
椿さんは写真撮影が好きで、コンテストの最優秀賞を取るほどの腕前。近くに住む男性(80)は「大きくて高価なカメラを抱えていたのが印象的。地域の行事にも足を運んで、写真を撮っている」と語る。
町内の福祉施設でかつて運転手を務めていた。近所の女性(76)は「とてもよく気が付く人。車いすの介助など気を使ってくれる優しい人だ」と話す。行方不明と聞いて自宅を訪問したが、「奥さんに『困ったね』としか声を掛けられなかった」と話していた。
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