高齢者集う 帯広市整備「まちなか」オープン
帯広市が整備を進めていた「高齢者いきいきふれあい館 まちなか」(西2南7、旧千代田生命ビル)が1日午前、オープンした。初日から多くの市民が訪れ、館内は運動や談笑を通じて交流する人たちのにぎわいに包まれた。
同館は趣味や軽運動を通じ、高齢者の介護予防や交流を図ることを目的としている。平原通に面しているため、無料でバスに乗車できる高齢者を中心街に呼び込み、にぎわいづくりにつなげる狙いもある。
2階のスペースでは日替わりで各団体が運動教室を行う。この日は認知機能改善などに効果があるとされる「ふまねっと」の教室が開かれ、約30人が参加。床に敷かれた網を踏まないように慎重に歩き、ゴールに行き着くと会場は拍手に包まれた。
1階のカフェコーナーは毎日異なる飲食店が入り、健康に配慮したランチやドリンクが楽しめる。この日はパプリカやナスなどの野菜を使った「ベジ寿司(ずし)」が提供されたほか、お茶を飲みながら談笑する人も。友人と訪れた市内の泉テル子さん(87)は「バスの停留所から近いので便利。これから頻繁に利用したい」と話した。
オープンに先立つ記念セレモニーには約50人が出席した。主催者を代表して米沢則寿市長が「皆さんの憩いの場になるよう願っている」、運営委員会の角谷巍啓会長(ふまねっと帯広)が「自分の経験を活用する拠点として利用してもらい、それが中心部の活性化につながれば」とあいさつを述べた。
開館時間は平日の午前10時~午後4時(11~4月は午後3時まで)。
(安倍諒)