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ゲート突破、進入相次ぐ 台風で通行止めの道道静内中札内線

各ゲートは車両が進入できないよう遮断機で通行止めとしている(9月28日、ヘリポートゲートで) 

釣り目的 「危険な状態」
 【中札内】台風10号の豪雨被害で通行止めとなっている道道静内中札内線の規制区域内に、進入するバイクや自転車が相次いでいる。釣りなどの目的で、看板を無視して、各ゲートの交通遮断機を突破しているとみられている。規制区域内では土砂崩れも起きており、管理する十勝総合振興局帯広建設管理部は「危険な状態」と警告し、人や車両が進入しないように掲示物を増やすなど一層の注意を促していく方針だ。

 同道道は中札内市街地から札内川園地や札内川ダムを経て日高山脈に入るルートで、釣りや登山目的の観光客の利用が多い。

(左)通行止め区間内は道路の片側が崩落した危険な箇所も(9月10日、ヘリポートゲートとピョウタンゲートの間。帯広建設管理部提供)

 台風10号では同ダム付近で積算雨量500ミリを超える大雨が降り、複数箇所で土砂崩れや道路の路肩決壊が発生。復旧工事を進めているが、土砂崩れなどの危険性があり8月31日から、「ヘリポートゲート」から「ヒュッテゲート」までの10・5キロの区間を通行止め(滝見ゲートまでは通年通行止め)にしている。解除時期は未定。

 同管理部によると、駐車された自転車やバイクはいずれも、「ヒュッテゲート」近くにあり、復旧工事の作業員が9月11日に5台を発見。その後も、少なくとも延べ10台以上が確認されているという。車体には釣りざおを入れるような筒が取り付けてあったり、ナンバーが外されていたりする違法車両もあった。同22日には職員が釣り目的で来た男性1人を注意した。

 ヘリポートゲートの道路上には交通遮断機が設置されているが、横から回り込んで進入しているとみられる。道路法では、道路管理者の行う通行止め区間に進入した場合、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金を定めている。

 同管理部は警告用の掲示物を設置する他、チラシを作成してパトロール中に配布する予定で、「いつ土砂崩れが起こるか分からない危険な状態で、復旧工事の車両も通行する。絶対に入らないでほしい」と呼び掛けている。(高津祐也)

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◆道内道路の状況について
道内道路の状況(地図)-北海道開発局公式ホームページ

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