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エアエンジンも登場 帯広信金未来プロ

帯広工業高が製作したエアエンジン機関車。会場では試乗会も

 地域振興につながる高校生の研究を支援する帯広信用金庫の「地元高校生による十勝の未来づくり応援プロジェクト」の成果発表会が16日、帯広信金中央支店ビル(帯広市西3南14)で開かれ、今年度採択された3高校4事業の成果が紹介された。集まった約60人は、高校生による意欲的な研究に驚いていた。

 同プロジェクトは人材育成や産業振興を目的に2011年度にスタート。資金面や専門家派遣などで帯広信金が高校生の研究をバックアップする。今年度は更別農業高校の2事業、士幌高校、帯広工業高校の各1事業を採択していた。工業系の研究の採択は今回が初めて。

 発表会では、高校生が地元企業などの協力も得ながら達成した研究成果を、成果品を持ち寄り披露した。帯広工高は、エアエンジンを搭載したミニ機関車を紹介。クラッチ機構を搭載し、ハンドル一つで操作できるよう工夫した機関車の体験試乗もした。

 更別農高は更別特産のスモモを使い、おびひろ動物園でも販売された焼き菓子プレッツェルと、近畿大のアドバイスも受けながら製作した農産廃棄物によるバイオコークスを出品。士幌高は士幌産シーベリーとヨーグルトを使ったデザート商品を披露した。

 会場からは、高校生の発表があるたびに「すごい」と感嘆の声が上がり、熱心な質問も相次いだ。

 エアエンジン機関車製作でリーダーを務め、今春卒業の松浦龍君(18)は「後輩たちには、1000分の1ミリの加工精度をさらに上げて、さらに効率の良いエンジンを作っていってほしい」と期待を寄せていた。

 増田正二理事長は「高校生の柔軟な発想とその成果に驚かされた。十勝を担う次世代の若者の育成もわれわれの使命」と話していた。(長田純一)

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