「タイキ共和国」誕生へ JAXA施設持つ全国組織 来春「銀河連邦」仲間入り
【大樹】独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究施設がある全国4市1町の交流組織「銀河連邦」(本部・神奈川県相模原市)への加盟に向け、町は組織体制を固めた。「タイキ共和国」と名乗り“大統領”に就任する町長を筆頭に、農業や水産などの各大臣を配置した。加盟は来年4月1日。
25日、町経済センターで開いた「建国会議」で決めた。町内各団体の代表者ら約20人が出席。JA大樹町、大樹漁協の両組合長をそれぞれ農業、水産の両大臣とし、ほかに大統領府などを設けた。
来年4月3、4日に相模原市で開かれる「さくらまつり」では町も出店し、特産品をPRしたい考え。同連邦の子供交流は町が取り組む「子ども農山漁村交流プロジェクト」の推進にもつながり、伏見悦夫町長は「宇宙開発はもちろん、他のさまざまな面でも期待できる」と話している。
同連邦は1987年、ユーモアとパロディーの精神で宇宙平和の一翼を担うことを目指して設立。物産展や子供の交流、宇宙関係のセミナーなどを展開している。
現在の加盟自治体は相模原市、秋田県能代市、岩手県大船渡市、長野県佐久市、鹿児島県肝付町。町は、昨年度から町多目的航空公園内で始まったJAXA宇宙科学研究本部の大気球実験を契機に、今年4月に同連邦の事務局長会議で加盟の了承を得た。
(佐藤圭史)