一層の連携を 大樹町と宇宙機構「協力協定」締結
【大樹】町と独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「連携協力協定調印式」が、26日午後1時から町多目的航空公園飛行船格納庫内で行われた。6月から本格化させる「大気球実験」など、JAXAの町内における技術開発がこれまで以上に盛んに実施されるのを受けた。JAXAと道内の自治体との協定締結は初めて。
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調印式には、関係者や来賓の中川昭一衆院議員、十勝選出道議らが出席。伏見悦夫町長とJAXAの立川敬二理事長が協定書に署名、地域振興や実験への協力など一層の連携強化を誓った。また、嵐田昇副知事、文部科学省大臣官房審議官の青山伸氏、中川衆院議員が祝辞を述べた。
伏見町長は「長年、取り組んできた航空宇宙産業基地形成を大きく前進させ、子供たちの夢を育て、地域の活性化に寄与するもの。感慨もひとしお」と話していた。引き続き同所で大気球開始式が行われた。
同協定は、町側は宇宙に関する教育活動推進などによる地域の発展、JAXA側は同航空公園を拠点とした継続的な実験で宇宙科学技術などを発展させることを目的としている。具体的には実験への地域協力、地元の子供たちや町民対象の授業や講演会の実施など。有効期間は2013年3月31日まで。(北雅貴)