航空公園整備に着手 大樹町 セキュリティー強化へ垣根設置
【大樹】町は新年度、町多目的航空公園(町美成)の新たな整備に着手する。セキュリティー面を考慮し、東側の駐車場に垣根を造り、公園内への車での侵入を防止するほか、駐車場から滑走路まで続く砂利道を舗装化する。新年度予算案に関連予算377万2000円を盛り込んだ。(北雅貴)
同航空公園は1995年に、航空宇宙産業の誘致を目指して開設。町は97年に航空宇宙技術研究所(独立行政法人宇宙航空研究開発機構=JAXAの前身)と協定を締結し、本格的に同航空公園で航空宇宙関連の実験が実施されるようになった。
延長1キロの滑走路を舗装化した98年以降、実験数は飛躍的に伸び、JAXA以外にも大学や企業などの実験にも使われている。
新年度は、科学観測用の無人大気球を飛ばす実験も新たに始まるなど、これまで以上に頻繁な利用が予想されるため、町側で整備案が持ち上がった。
具体的には、これまで車両の進入を防止する障害物がなかった駐車場と航空公園敷地の境に長さ約40メートル、高さ約1メートルの垣根を設ける。また、滑走路に砂利が入ることを防ぐため、未舗装だった駐車場から滑走路までの約300メートルをアスファルトで整備する。町では「安全を確保し、実験のスムーズな進行に役立てれば」としている。