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「豚丼振興局」名乗り食の十勝売り込み 振興局

「とかち豚丼振興局」の係長に任命されるぶたどんまん(昨年8月、とかちぶた祭りで)

 十勝総合振興局(橋本博行局長)は6月から、「とかち豚丼振興局」を名乗り、「食の拠点」としての十勝のPR活動を始める。「組織名を改称した」という仮想の下、職員が名刺を作成する他、豚丼のイメージキャラクター「ぶたどんまん」を係長に任命し、豚丼を先頭に十勝のおいしい食の認知度アップを狙う。

 同局は今年度から独自組織「とかち食推進室」を設置し、「食」を軸とした地域振興に力を入れている。予算をかけず、職員の知恵と工夫で取り組む道の「赤レンガチャレンジ事業」に登録し、「“とかち豚丼”応援キャンペーン」として事業を展開する。

 5月中旬に橋本局長が記者会見で「改称」を発表する予定。その席でぶたどんまんを「新職員」として紹介し、係長の辞令を交付する。6月1日にはキャンペーンのホームページも開設。橋本局長ら幹部職員と同室職員を中心に「豚丼振興局」の名刺を持ち、来勝者や管外イベントなどでの十勝のPRに活用する。

 ぶたどんまんは、昨年8月に帯広青年会議所(帯広JC)を中心に開催した「とかちぶた祭り」で披露されたキャラクター。今後「振興局員」としても管内外のイベントなどで活躍することになる。

 自治体の「改名」による観光PRは、香川県が2011年から「うどん県」を名乗っているのが有名。JR高松駅が愛称を「さぬき高松うどん駅」としたり、県内自治体も特産品にちなんだ名前に改名したりと、地域全体で盛り上がる成功例とされている。

 職員の提案を「面白いからやろう」と採用した橋本局長は、「遊び心を持ちながら、楽しみの要素も入れて十勝を売り込みたい。豚丼だけを応援するわけでなく、十勝の食文化を代表する豚丼のインパクトで、全国に『食の十勝』を印象づけたい」と話している。
(小林祐己)

 

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