三方六「白小割」農水大臣賞 全国の菓子大博覧会 柳月「さらに進化を」
全国規模の祭典「第27回菓子大博覧会・三重」で、柳月(本部音更、田村昇社長)の「三方六濃い白小割」(8本入り、1200円)が、上位3番目に当たる「農林水産大臣賞」を受けた。
大博覧会はほぼ4年に1回開かれる。今年は三重・伊勢市で4月21日から5月14日まで開催。主催者によると、全国の菓子約1800点が販売され、期間中58万人以上が来場した。審査では和洋、米菓、あめなど370点余りが受賞しており、農水大臣賞は名誉総裁、内閣総理大臣に次ぐ。十勝の菓子店では唯一の受賞。
三方六濃い白小割は「雪に覆われた白樺の樹氷」をイメージした。練乳と生クリーム仕立てのミルクバウムにホワイトチョコで木の幹を表現し、ザラメ糖を雪に見立ててちりばめた。「2015年冬の限定品だったが、好評だったので改良を加え、16年11月にリニューアル販売した」と企画室。現在はスイートピア・ガーデンなど8店限定の販売。
柳月の大博覧会での受賞は今回で5度目。1955年に「十勝石」で最高の名誉総裁賞、直近では2008年に「十勝この実」で農水大臣賞を受けた。田村社長は「三方六自体、誕生から半世紀以上が経過しており、それを進化させたのが小割。中でも今回の菓子は北海道の冬を表現した自信作。土産物として育てるとともに、今後もさらに進化させていきたい」と話していた。(佐藤いづみ)