新得市街地、クマが河川敷伝いに横切る JR普通列車運休も
【新得】3日午後0時20分ごろ、新得町西3線の牧場で、牧場関係者がクマ1頭を目撃し、新得署に通報した。クマは新得市街地南側を流れるペンケオタソイ川沿いに数キロ移動して市街地を横切り、市街地東側の上佐幌の山中へ入った。同日午後2時ごろには、同川河川敷とJR線路の交わる付近で別の目撃情報もあり、この影響でJR普通列車4本が運休した。
新得署によると、通報のあったクマの体長は1メートル弱。市街地から約1キロ西側にある牧場の敷地内にいるところを、牧場関係者が見つけた。クマが同川の河川敷を市街地方向へ進んだため、駆けつけた同署員が追跡して警戒。午後2時ごろにかけ同署付近など市街地南側を通過した。
その後、サホロリバーサイド運動広場のパークゴルフ場にも接近したため、同署員が利用者に避難を呼び掛けた。同3時15分に、上佐幌の山中に姿を消した。
また、JR北海道によると同2時ごろ、新得駅の駅舎南側の構内で協力会社社員がクマ1頭を発見した。警戒のため、出発前の点検などに支障をきたす恐れがあるとして、同日の新得行き普通列車2本と4日の新得発1本、新得行き1本の普通列車計2本を運休(部分運休含む)とした。2件のクマが同一個体かは不明。
同署は、「クマのすみかが上佐幌の山ではなく新得市街地西側の山だった場合、同様のルートで戻って来る可能性がある」とし、付近の警戒を強めている。(吉原慧)











