全国学校給食甲子園の決勝大会出場 帯広市学校給食センター
 帯広市学校給食センターは、日本一おいしい学校給食を競う「第20回全国学校給食甲子園」(NPO法人21世紀構想研究会主催)の決勝大会(12月、東京)に出場する。十勝勢の決勝進出は、2016年の足寄町学校給食センターの全国優勝以来9年ぶりの快挙。大豆、ゴボウ、ナガイモなど十勝・帯広産の食材が95%を占める献立で日本一を目指す。(菊地青葉)
 今年の応募テーマは「食育を創る我が校の学校給食」。応募のあった1019件の献立を対象に4次の書類審査が行われ、全国6ブロック(12施設)の代表が決定した。帯広市は道・東北ブロックの代表として選出された。
 帯広市の献立は、帯広産小麦と十勝産ジャガイモを使った「ふすま(小麦の表皮)」入りの「十勝じゃがもちブランパン」や牛乳を含む6品。
 主菜は一昨年、生産者や加工業者らと共同開発した「大豆とながいものオビリーハンバーグ」、デザートは十勝産小豆の「かぼちゃとあずきのムース」を採用。
 副菜と汁物は地元ホテルの総料理長と開発したドレッシングやホテル直伝のブイヨンを使った「十勝ごぼうとえだまめのサラダ~シェフ仕立て~」「オビリースープカレー」。献立は7月に市内の小学校で提供し、児童から好評だった。
 市給食センターは22年、23年に続き3度目の挑戦で初の決勝進出。審査委員からは「献立の一つ一つに食文化や郷土愛を育む食育の目的効果が考えられている」などと評価された。
 献立を検討した栄養教諭や調理員らを代表し、栄養教諭の辻陽介さん(32)と調理員の桑嶋澄江さん(59)が決勝大会の舞台に立つ。応募した献立を60分以内に2人で調理する予定だ。
 辻さんは「チーム帯広として取り組んできた成果。調理員などの活力につなげたい」、桑嶋さんは「十勝の食材を生かしたメニューを全国大会で提供でき、うれしい。優勝を目指して頑張る」と張り切る。
 今野さゆりセンター長は「帯広の取り組みが全国に周知され、児童・生徒に『(帯広の給食は)すごいんだ』と感じてもらいたい」と話している。











 
        