加藤流三絃会会主の加藤さん芸歴50周年と会結成40周年で記念コンサート 11月23日
津軽三味線・日本民謡の「加藤流三絃会」(加藤恵理奈代表、会員74人)は今年、創立者加藤博会主(76)の芸歴50周年と会結成40周年を迎えた。記念のコンサートを23日、帯広市民文化ホール・小ホールで開く。病気による失語症などを乗り越え演奏活動を続けてきた加藤会主は「これまで頑張ってこられて、うれしい」と喜び、節目のステージを心待ちにしている。(許静)
加藤さんは1949年帯広市生まれ。75年から津軽三味線を独学で習得し、85年に会を発足した。北海道民謡連盟最高師範で、帯広市民劇場賞などの受賞歴がある。97年にくも膜下出血で右上肢まひと失語症となり一時は第一線を退いたが、3年後に門下生と施設慰問を再開し活動を続けてきた。
2013年に16年ぶりとなる公演「“光”障害と共に歩む」を敢行。以来、3年ごとにコンサートを開き、小学生から80代までの会員の指導や発表会、おさらい会なども続ける。きみ子夫人(71)は「言葉がうまく出ない中でも生徒の育成を続けられて感慨深い。生徒たちも師匠を励ましてくれて、すごく支えとなってくれた」と感謝する。
記念公演は「記念コンサート慶-yorokobi-」と題し、会員が三味線・民謡・和太鼓で共演。全国や十勝管内からゲストを招き、総勢100人ほどで盛り上げる。限定記念グッズも販売する。加藤代表は「年代に関係なく楽しめるプログラムを用意しているので、ぜひ来てほしい」と呼び掛ける。
午後2時開演(同1時15分開場)。前売り券は高校生以上2000円、中学生以下1000円。当日はいずれも500円増し。市内のチケットらいぶ、菊屋楽器店、音更町文化センター清水町文化センター、浦幌町中央公民館、新得町公民館、加藤流三絃会などで取り扱っている。問い合わせは同会事務局(080・1896・9273)へ。









