高校生の加工食品を試食 鈴木知事が更別などを訪問
【更別】鈴木直道知事の地域訪問事業「なおみちカフェ」が8日、更別村内の更別農業高校(室伏諭校長、生徒105人)で開かれた。生徒や教職員、西山猛村長らが鈴木知事を出迎え、特色ある同校の取り組みを紹介した。(近藤周)
懇談では、室伏校長が学校の概要を説明。支援が必要な生徒も在籍する同校がきめ細かい指導を続けるには、2学級維持が不可欠と訴えた。
生徒たちは直近1年間の研究成果を発表。開発したバルサミコ酢風調味料や、農業クラブの活動を紹介した。同校で生産する小麦と小豆で作ったあんぱんやピザが振る舞われ、鈴木知事も笑顔で試食した。
鈴木知事は「柔軟な発想と行動力で課題を考える高校の存在は、地域の生産者にとっても心強いはず」と語り、生徒を激励した。
同校が今年初めて栽培に挑戦する陸稲(りくとう)の畑も視察。説明役を担当した鈴木希碧さん(2年)は「実家の農家でも栽培を始めた。知事に注目していると声を掛けてもらい励みになる」と話していた。
5町村で実施
なおみちカフェは8、9の両日、更別のほか広尾、大樹、幕別、中札内の4町村でも開かれ、知事はウニ種苗生産施設やパークゴルフ場などを視察した。