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クマに餌「自制を」賛同の輪 1カ月でステッカー90枚販売

パトロールカーに貼り付けたステッカーを手にする栗原さん(左)と阿部副社長(宮坂建設工業提供)

 帯広市のパン製造・販売「はるこまベーカリー」(西19南5)代表の栗原民也さん(64)が作成した、ヒグマへの餌やりの自制を求める車用のステッカーが、1カ月で約90枚を売り上げるなど、個人や民間企業を中心に取り組みの輪が広がっている。

 ステッカーは、知床連山の監視業務や救助活動などの経験を持つ栗原さんが、観光客らに野生動物への餌やりの危険性を伝えようと自費で作成。9月から同店で1枚880円で販売している。栗原さんによると、山登りやキャンプなどアウトドアの趣味を持ち、栗原さんの思いに共感した個人客を中心に購入が広がっているという。

 また、民間企業では初めて、宮坂建設工業(帯広市、宮坂寿文社長)が協力。土木現場を中心に道内各所の山間部で工事を行っている同社は、「北海道の貴重な自然環境と野生動物との共存に少しでも貢献できれば」(阿部浩之副社長)と、協力を決めた。

 9月29日には、栗原さんが帯広市内の本社を訪れ、阿部副社長にステッカーを6枚手渡した。ステッカーは本社と札幌支社で所有する現場パトロールカーに貼り付ける。

 栗原さんは「多くの人が自然へのマナーについて周知徹底することで、悲惨な事故を引き起こす根本的な問題を解消していきたい」と話しており、今後も第2弾として外国語での作成も進めている。(廣田佳那)

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  • ステッカーを手にする栗原さん(左)と阿部副社長(宮坂建設工業提供)

    ステッカーを手にする栗原さん(左)と阿部副社長(宮坂建設工業提供)

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