今年も新小豆で「どら焼きヌーボー」 もりもと社員が解禁前に芽室の農家を訪問
【芽室】製菓メーカーの「もりもと」(千歳市)は、今年も新小豆を使用した期間限定商品「北海道どら焼きヌーボー」を発売する。「解禁日」は24日で、使用する小豆は芽室町の辻野俊弘さん(80)が生産。森本真司社長(52)を含む同社社員8人は9月29日、発売を前に辻野さんの畑を訪れ、どら焼き製造へのモチベーションを高めた。(山田夏航)
同社は2004年から、季節の商品として北海道どら焼きヌーボーの販売を続けている。当初から小豆は辻野さんが生産する「エリモショウズ」を使用、甘くみずみずしい味わいやふくよかな香りが特徴。例年販売開始から1カ月で10万個を売り上げる人気商品だ。
森本社長と製造に携わる社員らは毎年、商品の発売を前に辻野さんの畑を訪問。小豆の生育状況を確認するとともに辻野さんに感謝の気持ちを伝え、社員個々の意識向上を図っている。
辻野さんは約5ヘクタールで小豆を栽培。今年は猛暑の影響で花が落ちて結実しなかったほか、粒も小ぶり傾向にあると説明。収穫は例年に比べ1週間ほど早かったと言う。
辻野さんは「うちの小豆でもりもとさんがどら焼きを製造し、消費者に喜んでもらえる。それが何より、うれしい」と励ましの言葉を贈った。森本社長は「辻野さんの思いをくみ取り、良い小豆を、良い形にして提供したい」と応じていた。
北海道どら焼きヌーボーは5個入り1400円など。同社は主に札幌圏で店舗展開しており、それ以外の地域はオンラインショップで購入可能。23日まで予約も受け付けている。問い合わせは同社お客様相談センター(0120・24・4181)へ。