イモ収穫期の強い味方! 学生が期間限定で援農バイト 上士幌
【上士幌】ジャガイモの収穫がピークを迎えている上士幌町内で、町外の学生らが夏休みを利用して滞在し、有償で農作業を手伝っている。農村の人手不足解消の一助として、町やJA、町商工会などでつくる「上士幌町交流と居住を促進する会」が企画した。農作業を経験しながら上士幌の良さを体感してもらい、関係人口や移住定住の増加につなげる。(北村里沙)
まちづくり会社「生涯活躍のまちかみしほろ」に委託し、昨年度から始めた。18歳以上の大学生や社会人が対象で、参加者は期間中、町内の生活体験住宅(1泊1000円)で寝泊まりし、共同生活を行う。
今季は8月20日から9月10日までを作業期間に設定。受け入れ農家は昨年度より3軒増の8軒で、謝礼(1時間当たり)は100円増の1300円とした。
期間中は、6人の学生が滞在。1日には町内の14ヘクタールでジャガイモを栽培する西原農場で、トラクターがけん引する収穫機に搭乗し、ジャガイモの選別作業に携わった。
学校に掲示されたチラシを見て友人と参加したという天使大学(札幌市)の立花聖果さん(19)=1年=は、規格外のイモを手際よく選別。「農業に直接関わったことがなく(どんな作業なのか)想像しかできなかった。農業を身近に感じることができ、うれしい」と笑顔を見せた。農場を経営する西原正行さん(61)は「収穫時期は人手が足りない。募集しても年々集まらなくなっており、本当に助かる」と感謝していた。
学生たちは期間中、ナイタイ高原牧場や旧国鉄士幌線タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)など町内観光を楽しみ、町の若手職員と焼き肉交流会で親睦を深めた。
イモ収穫期の強い味方! 学生が期間限定で援農バイト