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幕別町が管内初導入 除雪車の位置情報を把握して作業を効率化

専用のアプリをダウンロードしたスマートフォン(右)を除雪車両に設置することで、位置情報や作業状況などを共有できる

 幕別町は来年1月から、GPS機能付きの端末を使って除雪の作業実績を管理する「除雪管理システム」の運用を始める。除雪管理をICT(情報通信技術)で支援するシステムの運用は十勝管内の自治体で初めて。除雪業者の事務の効率化や、作業の進捗(しんちょく)状況をネット上で公開することによる住民サービスの向上が狙い。

 ナカノアイシステム(新潟県)のシステムを導入する。スマートフォンのGPS機能を活用し、除雪車両の位置情報を5秒おきに測定。稼働時間や位置情報がシステムに反映されることで、日報の作成などが自動で行える。また、業者側は地図画面上で作業の軌跡や時間を確認し、作業状況を把握できる。

 マンホールなど作業の注意箇所を事前にシステムに登録することで、GPSの位置情報に基づいてアラームを発し、オペレーターに注意を促すことも可能だ。

 町は22日に町役場で、町道の除雪業者を対象とした説明会を開き、8社の担当者が参加した。地図データの作成など、システムの運用を町から受託したズコーシャ(帯広市)の職員が、除雪車両を運行するオペレーターと日報などを確認する事務担当者の作業について説明した。

 町土木課の香田裕一課長は「担当業者の業務効率化が一番の狙い。また、除雪作業の進捗は町民の関心も高いため、リアルタイムで位置データを公開することで町民サービス向上につなげたい」と話した。

 町はスクールバスにも1月から同じシステムを導入する。位置情報を公開することで、利用者の待ち時間短縮につなげる狙いがある。(吉原慧)

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