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明治大学の学生5人が炭作り体験 浦幌

焼き上がった炭を窯から運び出す学生たち

 【浦幌】明治大学商学部の水野勝之(かつし)教授(商学)のゼミナールで学んでいる2年生5人が、浦幌町の浦幌木炭(北町16、背古円代表取締役)で炭作りを体験した。学生は来年3月にかけ、炭作りを通じ、持続的な森林整備につながる産業を考えるとともに炭を使った新商品のアイデアを提案する。(吉良敦)

 6月24、25の両日行われた。学生たちは同社の窯に入り、焼き上がった炭を運び出し、空になった窯に炭材(十勝産ミズナラ)を運び込んだ。窯の入り口をふさぐ作業も体験。炭の灰で顔を真っ黒にしながら作業に夢中になっていた。炭は商品として完成するまでに約1カ月かかるという。

 学生たちは今回の体験を基に森林整備に関する産業化や炭の新商品について考察する。結果はプレゼンテーションや論文などの形で発表する予定。

 北海道に初めて来た学生の吉田凜子さん(20)=熊本県出身=は「高校の頃から地域の経済を研究したいと思っていた。機械化が進む中で炭焼きは手作業。方法としてそれしかないんだと思った」と炭作り現場の大変さを実感した様子。

 水野教授は「商品の需給曲線は高いと買わず、安いと買う。しかし、環境に配慮した商品は高くても買うなど需給曲線に反することもある。そうした授業で学ばないような実際の経済も勉強してもらいたい」と語り、「この学生たちがこの先、継続的に浦幌に関わっていけたらと思う」と話した。

 浦幌木炭の背古代表は「(学生たちは)私たちとは違う所に住んでいるし、若いアイデアで炭の可能性が広がるかもしれない」と楽しみにしていた。

関連写真

  • 釜から運び出した炭を倉庫に並べる学生ら

    釜から運び出した炭を倉庫に並べる学生ら

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