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「十勝パン」6年がかりで完成

「食べる会」のサポーターとともに、完成した「十勝パン」をアピールする中島会長(左から2人目)と杉山雅則満寿屋商店社長(同3人目)

 十勝のパン職人らで構成する「十勝パンを創る会」(中島将好会長、8店)が6年がかりで開発してきた、十勝産小麦100%使用のオリジナル品「十勝パン」が完成した。イタリアの長時間発酵パン「チャバタ」がベースで、小麦「キタノカオリ」を使い水分量を通常より増やし、小麦独特のうま味とみずみずしさが特徴という。まずは会員4店で今月下旬から順次販売を開始する。

 完成した十勝パンは、6年前の第1弾で完成させた「チャバタ」の改良版。キタノカオリに対し水115%と、水分量を高めた。同会の天方慎治事務局長は「水量は食パンで60~70%、チャバタでも100%。通常より生地がかなり緩く、成形が難しいため、製法にもポイントがある。全国でもほとんど作られていない商品」と話す。

 16日に市内のホテルヌプカで完成会見を開き、中島会長(旭屋商店、芽室)は「試行錯誤して行き着いた自信作。食事パンとしてさまざまなアレンジも可能。他地域では食べられない、十勝を代表するパンに育てたい」と抱負を語った。

 商品名は近く決定する。4店は旭屋商店(芽室)、満寿屋商店(帯広)、林製パン(同)、ちいさな街のパンやさん(浦幌)で、価格は各店で設定。今後も販売店舗を増やし、普及を進める考え。

 同会は、十勝産小麦や農産物の価値を高めるため、その特性を生かした商品開発をしようと2012年に設立。東京のパン職人志賀勝栄氏の指導を受け、統一基準を設けた「十勝パン」作りを進めており、長イモやホエーを使った試作品を出してきた。(佐藤いづみ)

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  • 「十勝パン」6年がかりで完成 2

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