立体パンフレットを考案 足寄・動物化石博物館
【足寄】足寄動物化石博物館(澤村寛館長)は、館内に展示している標本動物がペーパークラフトで一覧できるユニークな立体パンフレットを考案した。来館者が家に持ち帰って工作できる遊び心満載のアイデア作。考案した新村龍也学芸員(35)は「化石や太古の動物への関心を深めるきっかけにしてほしい」と話している。
パンフレットはA4判3つ折り両面カラー。表面には交通アクセスや開館時間、入館料、化石体験などの基本情報を網羅。裏面には「2500万年前の足寄」と題し、同博物館が展示している当時の動物(想像図)や化石をイラストで紹介している。
体長10メートルのモラワンクジラや束柱類のアショロアなど、町内で発見された6種類(化石)が実物大の比率とほぼ同じ大きさで印刷されている。指示する部分に切り込みを入れ、折り込むと立体的なクラフトが完成し、展示動物を具体的にイメージすることができる。
新村学芸員は約5年前に務めていた新潟県立自然科学館で紙を使ったイベントを行った経験があり、そのときのアイデアがヒントになったという。
観覧ガイドとなるパンフレットが、帰宅後に捨てられがちだと考え、「館内に何種類の標本があるのかを分かりやすく一覧できるように工夫した。後からクラフト作りを楽しんでもらえるのでは」と話す。2万枚を作製し、学校が夏休みに入る今月下旬から来館者に配布する。(鈴木裕之)
◆足寄動物化石博物館について
・足寄動物化石博物館-ホームページ