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十勝パンを創る会、若手部会「初種会」設立

十勝管内パン業界の若手で立ち上がった初種会。中央が山本会長

 パン職人でつくる「十勝パンを創る会」(会長・中島将好旭屋商店代表)は今年度、組織を拡充した。正会員はパン店のオーナーが多い中、製パン従事者の若手が基礎技術を学べるよう青年部の役割を持つ「初種会(はつだねかい)」を立ち上げ、帯広市内の満寿屋商店麦音店で1、2日に初の講習会を開いた。十勝産小麦を使う管外のパン職人が「応援サポーター会員」として入会できるようにもした。 

 創る会は2012年1月に結成。今年5月末現在でパン職人の正会員15人、農家や製粉会社などの賛助会員が17人いる。十勝産小麦を使った「十勝パン」を誕生させるため、東京の有名職人を講師に呼ぶなどし、管内パン店が協力して技術を磨きながら3種類の候補パンを作ってきた。

 初種会は、将来の十勝のパン業界を担う人材の育成につなげる。入会資格は35歳以下、もしくは経験年数6カ月以上~5年未満の製パン技術者。4月から会員を募り、14人が参加。会長には林製パン(帯広市)の山本祐輔さん(33)が就いた。 

 初種会では「十勝パン」の開発ではなく、十勝産小麦使用の技術向上について勉強する。1、2日の講習会では、日本甜菜製糖食品事業部の高栁太志技術開発チーフが6種類のパン作りの基礎を教えた。創る会の天方慎治事務局長(満寿屋商店)は「十勝産小麦を使った製パン技術の基礎について会社間を越えて話ができ、切磋琢磨(せっさたくま)できるようになれば」と期待している。 

 一方、応援サポーター会員は、十勝産小麦を通年使っているパン店の技術者が対象。十勝産小麦を出荷する製粉会社の推薦を得て会員となり、勉強会に参加できる。現在は空知管内の1社が会員となっている。
(関坂典生、眞尾敦)


◆十勝パンを創る会について
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