JA十勝清水町、有機生産の野菜をブランド販売
【清水】JA十勝清水町(間木野篤雄組合長)は独自製造した肥料「しみず有機」を利用して生産した野菜をブランド化し、5月から販売する。登録商標のブランド名は「とれたんと」。アスパラガスを皮切りに、1年を通して季節の野菜を、ギフト商品を主力にネット販売などで全国に送り出す。
同JAでは町内産飼料を使って肥育する酪農、畜産農家が生み出す資源から、ミネラル豊富な完熟堆肥を製造しており、畑作農家がこれを利用して畑作・野菜作を行っている。循環により“元気な土”から生まれる作物をブランド化することで、付加価値を生み出すのが狙い。
ブランド名は「とれたて」と「たんと(たくさんの意)」を組み合わせた。5~6月のアスパラガスをはじめ、セロリ、ブロッコリー、トウモロコシ、ニンニク、枝豆、ジャガイモ、小豆など季節に応じた12種類の野菜を届ける。パッケージなどのデザインにもこだわり、イメージやプレミアム感を演出する。
当面はインターネット販売を中心としながら、ブランド化戦略で先行する「十勝若牛」の販路も活用し、関東の百貨店でのギフト取り扱いや、ホテルの食材としての利用などを広めていく計画。同JAは「土づくりにこだわって作った野菜を都市圏などに売り込む。十勝若牛との相乗効果も狙う」(農産部農産課)としている。(古川雄介)