心くすぐる革製品を 吉田亜美さん まちマイ幕別編
工房・雑貨店営む
JR札内駅前の空き店舗のような古びた建物、よくよく見ると白いのれんが掛かっている。中に入ると、おしゃれな小物が並んでいた。革製品店兼工房「Yoshida Leather Works」(札内中央町)。店を営む吉田亜美さん(43)は「心をくすぐるオリジナル作品を作りたい」と話す。
札幌出身。2008年に夫の転勤で長野県から十勝に移り住んだ。子どもの頃からモノづくりが好きで、革製品に引き付けられたのは長野時代。工房に通って技術を磨き、2作目に父親のビジネス兼トラベルバッグを製作した。「2作目でこれができるのはすごい」と褒められ、さらに夢中になった。
十勝では別の仕事をしながら創作に励み、現店舗の所在地にあった雑貨店で作品を委託販売。雑貨店の閉店を機に15年、現店舗を開いた。
愛用するミシンは、異なるメーカーの部品を職人が組み合わせた世界に一つしかない一品。奥の作業場でこのミシンを踏み、手作りのユニークな革小物を次々と生み出す。吉田さんは「商品を充実させ新しいことにチャレンジしたい」と、活躍の場を広げている。(大石美保)
▽Yoshida Leather Works=毎週水・木・金曜、第1・3・5土曜の営業。午前10時~午後4時。
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