倉庫にフクロウスプレーアート まちマイ足寄編
越後谷勇樹さん
西町の住宅街を行くと、道路に面した倉庫の壁いっぱいにスプレーアートとして施されたフクロウの絵が目に飛び込んでくる。作家は町内在住の越後谷勇樹さん(34)。「地域が華やかになり、そこに笑顔が生まれれば」。そんな思いで描いている。
越後谷さんは帯広市生まれ。高校卒業後、美容師の資格も取ったが「本当にやりたいことを見つけるため」に全国縦断の旅に出た。「スプレーアートについては前から知っていて、行く先々で『この場所に作品があればいいのに』と思うようになった」
2年間の旅の後、26歳の時に工房を開設、ほぼ独学でこの道へ。スプレーガンやエアブラシといった道具を駆使し、壁画をメインにバイク、小物、イベントのライブぺイントも手掛ける。おびひろ動物園リスザル舎の壁の熱帯林も越後谷さんの作品だ。
繊細なグラデーションが美しさと迫力を醸し出す。下書きはせず、描きながら修正し、例えば写真のフクロウ作品なら1週間で完成させる。「感覚的なもの、命を吹き込むという思い」。今後は「描き手を増やし、街に溶け込む風景としてのスプレーアートを演出していきたい」。作品に関する問い合わせは越後谷さん(090・3468・4764)へ。(木村仁根)
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