大樹で「はやぶさ」の帰還カプセル特別展示スタート
【大樹】小惑星探査機「はやぶさ」の「帰還カプセル大樹特別展示」(実行委員会主催)が23日から、大樹町生涯学習センターで始まった。午前10時から同所でオープニングセレモニーが開かれ、町内の小・中学、高校生が一足早く見学した。
実行委は町や十勝毎日新聞社などで組織。同セレモニーには町内の小学生ら約150人が出席した。実行委員長の伏見悦夫町長が「大樹は長い間、宇宙への取り組みを進め、はやぶさの展示はとても感慨深い」とあいさつした後、関係者によるテープカットが行われた。続いて、町内の児童や生徒が順次会場に訪れた。
会場にはカプセルの本体や搭載電子機器部、パラシュート、背面ヒートシールドが展示され、はやぶさについてのパネルも並んでいる。背面ヒートシールドには、大気圏を通過する際に1万~2万度の高温に達した焦げ跡が生々しく残り、見学者は興味深そうに見入っていた。
来場した大樹・尾田小6年の北村由奈さん(12)は「あきらめないで地球に戻ってきたはやぶさを見ることができて、うれしい」と笑顔で話していた。
一般公開は、この日午後5時から27日まで。24日以降は午前10時~午後8時(入場は同7時まで)。入場無料。問い合わせは町企画課(01558・6・2113)へ。(佐藤圭史)