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JAXAがオゾン観測の大気球打ち上げ

放球直後の気球。白い帯状(長さ約60メートル)の部分も気球の一部(8日午前5時40分ごろ)

 【大樹】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8日、大樹航空宇宙実験場(町多目的航空公園内)で今年度第2次実験の4基目となる大気球を打ち上げた。高高度薄膜気球の性能を試験し、つり下げた装置でオゾンなどを観測した。

 高高度薄膜気球の試験のみを予定していたが、1次実験で実施できなかったオゾンなどの科学観測も取り入れた。薄膜気球はJAXAが開発し、大樹で使用するのは今回が初めて。高度50キロまで上昇させるには気球重量を減らす必要があり、使用するポリエチレンフィルムは通常の6分の1ほど薄い3・4マイクロメートル。科学観測は東北大などが担当。オゾンや大気重力波のデータを取得する。

 この日は午前5時38分に放球。高度約46キロで気球を裂き、同8時20分に十勝沖に着水した。(佐藤圭史)

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