親子が地場食材で料理の魅力学ぶ まちマイ鹿追編
【鹿追】十勝毎日新聞社主催の親子料理教室が12日、町トリムセンターで開かれた。生産者の顔が見える食材にこだわり、帯広市内で飲食店を経営する掛村真二さん(ビゴラス社長)が料理の魅力を伝えた。
10月26~28日に本紙掲載した「まちマイ鹿追編」との連動企画。鹿追町とJA鹿追町が協力し、町内から小学校低学年の親子8組16人が参加した。
掛村さんは帯広市内で「十勝Chinese掛村」(大通南11)など飲食店3店を経営。昨年から管内各地で農業者や漁業者と協力した料理教室を開催し、地産地消をアピールしている。「飲食店と生産者、消費者の結び付きを深めることで十勝の豊富な食を知ってもらいたい」と話す。
今回はJA鹿追町が牛肉や豚肉、キャベツ、ソバ、牛乳、卵などを提供。牛ロースのたたき風中華サラダと回鍋肉(ホイコウロウ)、中華風あんかけのきのこそば、杏仁豆腐を調理した。掛村さんは見本を示しながら「家庭で玉子スープを作るときには水を入れるとフワッと仕上がる」などとプロならではの助言も。熟練された技の一挙一動に参加者の注目が集まった。
子どもたちは肉を切ったり、具材を混ぜ合わせたりと親子で楽しそうに調理。横澤全君(鹿追小2年)は「大人の包丁は初めて。おいしくできた」と笑顔を見せ、母親の智子さん(38)は「これを機に親子で料理を楽しみたい」と話していた。(小寺泰介)